みなさんこんにちは!
本日もモダクロ裏話をお届けします。今回は古代中南米の遺跡、マヤ・インカ風の個性的な装いをもつ建築である芝川ビル、モダクロ内ではモダン建築のファッションリーダー的存在である五乙女芝蘭くんの衣装についてご紹介します。
衣装のポイント
芝蘭くんの衣装には、建物の30ほどの装飾や要素が反映されています。そんな衣装の大きな特徴を、2つご紹介します。
1. 「個性を伸ばす」教育方針を軸に
建築主である芝川又四郎は教育において、人それぞれの才能、「個性」を重んじるべき、という考え方を持っていました。そんな考えを反映するべく、芝川ビルの特徴である個性的な外観の装飾をそのまま正面に取り入れています。
建物の基壇部分が高い位置まであり、入り口付近の装飾が印象的な点を取り入れて、衣装もハイウエストで、下半身を広く使って基壇と入り口付近を表現したデザインになっています。
2. モダンでハイカラな衣装
衣装のシルエットは、竣工された1927年当時は洋装化が進みつつあったこと、芝蘭社家政学園として花嫁学校になっていたことから、「モダンガール」を彷彿とさせるようにしています。
一方で後ろ姿は和装のようなシルエットを意識し、当時の和洋入り混じった時代性をキャラクターの外見に落とし込んでいます。
また、芝蘭くんの特徴的な髪型も時流を表現するスタイルで、明治時代以降に普及した「イギリス結び」(Crown Braid)を元に、昭和初期に流行したパーマネントを加え、ゴールドのメッシュを入れることで華やかさも演出しています。
このようにさまざまな時代を取り合わせた衣装ですが、肩落としなど現代的な「抜け感」がある着こなしによって、各時代のスタイルが調和されています。着こなしのおしゃれさはファッション好きな芝蘭くんの性格が強く表れていますよね。
衣装の秘密
芝蘭くんのフリルがついた襟は、モダクロの監修者である前田尚武さんの発案。前田さんとスタッフが取材のために芝川ビルを訪れた際に、外観を一目見て「屋根の瓦がフリルみたい」というお話になり、「襟は屋根を取り入れたフリル」になることが早くも確定したそう。
一目見てフリルに見える芝川ビルの屋根、良ければ皆さんもその目で見て確かめてみてくださいね。
最後に
以上、今回はモダン建築のファッションリーダー、五乙女芝蘭くんの衣装についてご紹介しました。次回もぜひご覧くださいね。
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