みなさんこんにちは。少しずつ寒さが和らぎ、春の訪れを感じますね。本日も先月に引き続き、岡崎コースに登場する建物を紹介していきます!
⑥京都府立図書館
福沢諭吉らが開設した日本初の公立図書館「京都集書院」にルーツを持つ、武田五一設計の図書館です。

竣工年:1909年(明治42年)
設計:武田五一
所在地:京都市左京区岡崎成勝寺町9
推しポイント①
特徴的なオレンジ色の装飾は、自然の土を素焼きで固めたテラコッタ。日本でいち早く建築に取り入れられたのがこの建物です。

推しポイント②
古典様式がベースになっている建築ですが、幾何学的な装飾がどこか現代的な雰囲気も醸し出しています。

⑦京都市京セラ美術館(旧大礼記念京都美術館)
2020年にリニューアルした、日本に現存するもっとも古い美術館建築。建築当時の意匠とリニューアルされた現代的な側面が共存した、見どころいっぱいの建築です。

竣工年:1933年(昭和8年)
設計:前田健二郎・京都市営繕課
所在地:京都市左京区岡崎円勝寺町124
推しポイント①
自然に囲まれた穏やかな場所に立つ美術館。館内を自由に回遊できるため、展示を見る前から見た後まで、長い時間楽しめる美術館です。

推しポイント②
館内には写真映えスポットがたくさん。リニューアルを経ても建築当初の意匠を至る所に残しており、当時の良さを活かしながら現代風にアップデートされていることが見てとれます。

⑧平安神宮
明治28年、京都のまちの伝統と、発展する産業技術力をアピールする『第四回 内国勧業博覧会』・『平安遷都千百年祈年祭』が開催された際に、平安京を築いた桓武天皇をお祀りする神社として創建されました。

竣工年:1895年(明治28年)
設計:木子清敬、伊東忠太
所在地:京都市左京区岡崎西天王町97
推しポイント①
岡崎のまちのシンボルとも言える大鳥居。青い空と街並みに映える姿が雄大で人気の写真スポットです。

推しポイント②
平安京の政治の中心だった大内裏の施設を5/8スケールで再現した平安神宮。平安時代の様子を今に伝えます。

⑨ロームシアター京都(旧京都会館)
全国に先駆けて生まれた、公立の多目的文化ホール「京都会館」が、当時の意匠を残してリニューアルされた建築です。

竣工年:1960年(昭和35年)
設計:前川國男
所在地:京都市左京区岡崎最勝寺町13
推しポイント①
間口が広く、建物が周りの風景と繋がるようにデザインされており、はっきりと敷地を区切らない広々とした空間が特徴です。

推しポイント②
屋根の下にひさしがある、『裳階(もこし)』という日本の伝統的な飾り屋根のデザインが、建物のアクセントになっています。

⑩旧武徳殿(現・京都市武道センター)
第四回内国勧業博覧会をきっかけに、日本の武道を盛んにするため大日本武徳会の本部道場として生まれた建築です。

竣工年:1899年(明治32年)
設計:松室重光
所在地:京都市左京区聖護院円頓美町46-2
推しポイント①
日本的な姿が印象的ですが、屋根部分の骨組みに鉄骨が使われているなど、現代的な特徴も併せ持っています。

推しポイント②
この建物は北側と南側に入り口があることが特徴です。賓客用の北側の玄関には見事な彫刻が施され、安土桃山時代の城建築で見られる、『唐破風(からはふ)』という屋根が使われています。

本日のモダン建築推しポイントの紹介はここまで。ぜひこのブログとモダクロアプリを片手にモダン建築をめぐる「推し活」に出かけてみてはいかがでしょうか?
来月は、御所西コースに登場する建物をご紹介します。ぜひお楽しみに。
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