みなさんこんにちは。そろそろ秋の足音が近づいてきましたね。まだまだ残暑には気をつけつつ、まち歩きにぴったりの秋をお楽しみください。

さて本日は、御所東コースの建築の推しポイントをご紹介いたします!御所東コースは、その名の通り京都御所の東側に位置するモダン建築をメインに、京都市役所庁舎など、京都の中心部を巡るコースです。

①旧京都中央電話局上分局

「戦前モダニズム建築の名手」と呼ばれた吉田鉄郎の設計で、RC造の電話局舎としては最も古いものの一つです。現在はスーパーマーケットが入居しています。

基本情報

竣工年:1923年(大正12年)
設計:吉田鉄郎
所在地:京都市上京区駒之町561-1

推しポイント①

洋風に見える建物ですがよく見ると屋根に瓦が使われており、和と洋がうまく融合されています。

推しポイント②

こちらは建物土台部分の装飾。こちらも和風っぽい装飾で、細部にまでこだわりが感じられます。

②旧第一銀行丸太町支店
(現・京都中央信用金庫丸太町支店)

日本で最初の株式会社、第一銀行の建物。当時の流行りと、銀行らしさの両方を取り入れた遊び心ある建築です。

基本情報

竣工年:1927年(昭和2年)
設計:西村好時
所在地:京都市中京区東椹木町104

推しポイント①

銀行らしさを感じさせるのは、玄関部分や連なるアーチ窓部分。古典様式風で、重厚感を表現しています。

推しポイント②

個性的なのは建物角部分の丸く積まれたタイル。所々に古典建築らしさを残しつつ、このようなあしらいで少しシンプルに仕上げるのが、当時の建築の流行りでした。

③新島旧邸

同志社大学を設立した新島襄と、その妻・八重が暮らしていた私邸。京都に現存する中でもかなり古い木造建築です。

基本情報

竣工年:1878年(明治11年)
設計:不詳
所在地:京都市上京区松陰町

推しポイント①

外観はコロニアル様式と呼ばれる洋風でありながら、構造自体は和風の真壁造りで建てられています。和洋折衷の独特な雰囲気が魅力です。

推しポイント②

当時のままの家具が残されており、建物と一緒に家具も京都市の有形文化財となっています。内部の見学は公開期間が限られているため、訪問の際は公式HPをチェックしてくださいね。

※写真は、スタッフが公開日に訪問した際に撮影したものです。

④京都ハリストス正教会 生神女福音大聖堂

正教会の西日本における布教活動の拠点として完成した教会堂です。正教会の雛形図面に沿って松室重光が設計したと言われています。聖堂拝観は事前予約のみですので公式HPをご覧ください。

基本情報

竣工年:1901年(明治34年)
設計:松室重光(実施設計)
所在地:京都市中京区柳馬場通二条上る6-283

推しポイント①

現存する日本正教会の大型木造聖堂で一番古い建築です。細かな箇所に木造の趣がありますね。

推しポイント②

ロシア正教の教会でよく見られる、玉ねぎ型のドーム。丸っこい形が可愛らしいですね。

本日のモダン建築推しポイントの紹介はここまで。ぜひこのブログとモダクロアプリを片手にモダン建築をめぐる「推し活」に出かけてみてはいかがでしょうか?

来月も、御所東コースに登場する建物を引き続きご紹介します。ぜひお楽しみに。

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