モダン建築の推しポイント！ -三条通コース- volume.1

みなさんこんにちは。だんだんと春が近づいてきているようでわくわくしますね。

本日も、モダン建築の推せるポイントをご紹介していきます。今月と来月は、モダクロ三条通コースに登場する建物に注目。

三条通コースは赤レンガ建築が多く立ち並び、モダンな京都の魅力をたっぷりと感じられるコースです。比較的短いコースなので歩きやすく、休憩ができる喫茶店やお買い物スポットも多くある京都の中心地ですので、ぜひ京都観光とともにモダン建築巡りも楽しんでいただけると嬉しいです。

①京都市明倫尋常小学校

現在は京都芸術センターとして使われている元小学校の建築です。この地域が呉服商で栄えていたこともあり、京都にある番組小学校（京都で創設された日本で最初の学区制小学校）の中でも一際豪華です。

推しポイント①

スペイン風のテラコッタや装飾が特徴です。細かい装飾や温かい色合いが可愛らしいですね。

推しポイント②

全てがスペイン風かと思いきや和風の庭も。小学校といえばよく見かける二宮金次郎像もありますね。

②旧山口銀行京都支店

日本近代建築の父として名を知られる辰野金吾が片岡安と共に開いた、辰野・片岡建築事務所による風格あふれる銀行建築です。1階部分はお店が入っているので中に入ることもできます。見学のみの立ち入りはご遠慮くださいね。

推しポイント①

赤いレンガに白ストライプ、そして屋根の上の塔と、辰野式建築の特徴が詰め込まれた存在感のある建築です。大通りに面したレトロな建物が遠くからも目を引きます。

推しポイント②

どっしりした佇まいでありながら、近づいてみると随所に幾何学模様の装飾が施されていて、どこか可愛らしさもあります。この幾何学模様についての詳細はモダクロアプリで語られていますのでぜひ聞いてみてくださいね。

③文椿ビルヂング

旧西村貿易店の社屋として建てられた建築で、神社仏閣のように天井が高い構造になっている珍しい木造の洋館です。現在はレストランやカフェなどが入居しているビルです。

推しポイント①

全体的に可愛らしく、絵本に出てきそうな雰囲気の建物です。茶色のタイルに青銅の屋根が映えますね。屋根に３つ並ぶドーマー窓も可愛いです。

推しポイント②

入り口の脇に立つ2本の柱。これは実は何かを支える柱としての役割はなく、飾りのためのもの。従来の建築様式に囚われない自由さが魅力です。

④新風館

電話局として建てられましたが、創建当時の意匠を残しつつ現代的に生まれ変わった商業施設です。ハイセンスなショップやホテルも併設され、モダン建築の中で最新のトレンドに触れられる貴重な場所となっています。

推しポイント①

一見シンプルで無機質な形の建物ですが、窓下のタイルの貼り方が少しずつ違うのが伝わるでしょうか？細かい工夫が凝らされていてじっくり眺めてしまいます。

推しポイント②

建物の中に入ると、明るく日が降り注ぐ開放的な中庭が。モダン建築と自然の共存が、唯一無二の雰囲気を醸し出しています。

⑤中京郵便局

明治に京都郵便電信局として建てられ、それ以来現在まで郵便局として使われ続けている建物です。

推しポイント①

赤レンガと、建物の角部分を覆うように並べられた白いコーナーストーンが華やかな建築。創建当時から郵便局として使われていることに歴史を感じますね。

推しポイント②

正面の2つの玄関、よく見ると入り口の高さが違いますね。実はこの建物には、「ファサード保存」と呼ばれる、外壁だけを当時のまま残して内装は全て改装する、という歴史的建築物の保存方法が活用されているのです。その工事の名残で、入り口の高さが違っているのだそうです。

本日のモダン建築推しポイントの紹介はここまで。ぜひこのブログとモダクロアプリを片手にモダン建築をめぐる「推し活」に出かけてみてはいかがでしょうか？来月も、三条通コースに登場する建物をご紹介します。ぜひお楽しみに。

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