みなさまこんにちは。これまで第6回にわたってお届けしてきたタテモノ誕生秘話も今回が最後です。

最後は辰岡 公(たつおか きみ)くんについて掘り下げていきましょう。実際に、キャラクターとなることが決まったのも公くんが最後でした。

プロフィール

1918(大正7)年に大阪、中之島の地に公会堂として生まれました。大阪のシンボルとして今でも講演会やコンサート、パーティーや展示会まで、多岐にわたって活用されています。

そんな公くんは全てを包み込むような穏やかな性格で、日々大阪のまちを見守っています。

また、実際の中央公会堂がライトアップされたり、お祭りが開かれたりと、市民に喜んでもらうために様々な催しが行われているように、みんなの喜んでいる姿を見られるのなら、という気持ちが公くんの行動に繋がっています。音声ガイド内でも、仕立てやさんと宗生くんに街歩きを楽しんでもらうために、謎解きを用意するなど、人を楽しませるための行動力を持っています。

SNSで公開した4コマ漫画の一部と実際に大阪市中央公会堂で行われていたプロジェクションマッピングの写真。彼はみんなを喜ばせるためなら、自身がたこ焼きとして発光することもいといません。

特技

さて、おおらかな公くんですが、特技は空想。彼らしいですね。音声ガイド内でも、ドラゴンと仲良くなり、一緒に踊った夢について話している場面があります。

彼の夢は”自身の意匠の中にある食べ物を全て並べてパーティをする”こと。このように食いしん坊な一面もある公くんは、大阪のシンボルとして、大阪が”食の都”である部分も体現しています。

大阪市中央公会堂の意匠の中にある食べ物の一部。果物が多いですね

名前の由来

彼も他のキャラクターたちと同じように、一文字一文字に意味があります。

 実施設計を行った辰野・片岡建築事務所から、そして”辰野式”と呼ばれる、赤煉瓦に白い石を帯状に巡らせるデザインが用いられていることから「辰」

 原案設計を行なった岡田信一郎、そして片岡安のふたりの名前から「岡」

 公会堂建築であること、公共の建物であるということから「公」

公共の建物らしく、名前もきっちりしているような印象がありますね。

大阪市中央公会堂の実施設計を行なった辰野金吾は、京都の辰長三銀くん(旧 日本銀行京都支店)の設計者でもあります。そのことから、二人は同じ「辰」の字を持っているのです。三銀くんの誕生秘話(https://modakuro.com/modakuro_episode05_tatsumasamitsukane/)では、もっと詳しく辰野金吾による建築の兄弟について書いているので、よければそちらもご覧くださいね。

最後に

今回は辰岡公くんについて紹介しましたが、いかがだったでしょうか?これで7キャラクター全員の誕生秘話をご紹介しました。かなり建物それぞれに個性が出ていますよね。

人に同じ人がいないように、建物にも同じ建物はありません。モダクロを通して、建物たちの個性を楽しんでいただけたら幸いです。

さて次回からは、キャラクターたちの衣装の制作過程について深掘りしていきます。

今後もブログではモダクロのことをもっと詳しく知っていただける情報をお届けしていきます。

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